魔術師たちの心理学

新版 魔術師たちの心理学―トレードで生計を立てる秘訣と心構え (ウィザードブックシリーズ)

新版 魔術師たちの心理学―トレードで生計を立てる秘訣と心構え (ウィザードブックシリーズ)


プロスペクト理論のような話が何度も出てくる



宝くじバイアス

ここでの「宝くじ」はロトのような番号を選ぶもの

操作できる要素が多いと、(それが当選確率と無関係でも)当たる確率が高いと錯覚する



自由度バイアス

パラメータが多いと正確に予測できると錯覚する

要は過去のデータに対する過学習というか過剰フィッティングの問題

予測精度は必ずしも上がらない



ギャンブラーの錯誤

連敗後には勝率が上がる?

ランダムなら勝率は関係なし


勝率60%のゲーム(勝てば倍、負ければゼロ)に1000ドルのうち好きな額を掛ける(100回)

10ドルずつ賭ければ期待値1200ドル、毎回所持金の2割を掛ければ期待値7490ドル?

博士号を持った参加者40人のうち、元手を超えていたのは2人だけ

大抵は負けた後でも大きな額を掛けて挽回不可能になる


バイアスがあろうがなかろうが勝率には関係ないので、単にリスク管理の問題なのでは?

あと投資の場合、大きく適正レンジから外れれば、戻る確率が多少は上がるとは思う

それでもランダムな要素が大きいと考えて、掛け金を増やし過ぎないのは重要だが


この話を読んで「ポジションサイジング シミュレータ」を作成した方がいるようだ。

投資家 A の軌跡:ポジションサイジング シミュレータ


ポジションサイジングの計算式については、以下のサイトなどに解説が。

KURENAI NO SYSTEM

http://www.geocities.jp/y_infty/management/k_formula_1.html