若者が《社会的弱者》に転落する
- 作者: 宮本みち子
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2002/11
- メディア: 新書
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欧米では1980年代から若年層の失業問題などが議論されていた。
福祉国家&高齢化進行→若者の援助がカット
1985年経済企画庁総合計画報告「21世紀のサラリーマン社会:激動する労働市場」
2000年には、団塊世代が部課長になれる割合は半減。
団塊二世の新卒が正社員になることは不可能。
→バブル景気の到来により注目されず。
ヨーロッパ「放浪生活の時期」
スウェーデンの大学生にとって一番重要な将来の問題
1位「損なわれていない家族(親?)を持つこと」37%
2位「仕事をもつこと」20%未満
アンデルセン「3つ(4つ)の福祉レジーム」(1990)
1.アングロサクソン型(市場主義)
2.大陸ヨーロッパ型(層ごとの保障制度&家族主義)
3.北欧型(福祉の普遍主義。脱商品化?)
(4.南欧型(日本含む。家族による支援を想定))
日本の場合、企業の家族扶養手当等に依存している部分も大きい。
日本における「大人(自立)の条件」
「いい職について妻子を養う経済力を持つ」
学費政策
1970年代 受益者負担
1980年代 行政改革論
国の負担は減少の一途。
1975年から1995年にかけて
中年期の賃金↑
若年期の賃金→
南欧の若年層の失業率 30%!?
『フリーターの意識と実態』(2000)
久木元真吾
「やりたいこと」
北欧・中欧
1960年代から同棲(未婚)社会へ
日本
1960年代から結婚社会からの変化が起こるが、同棲ではなく、それぞれが親と同居。
他の先進国
1980年代から成人男子の実質所得減少→「核家族」が維持できない
日本
1990年代後半に問題が顕著に。
小学一年生の子供を持つ母親にアンケート
半数が「子育ては私に向いていない」
『日本人のしつけは衰退したか』広田照幸
現代の親の方が熱心?
ケンブリッジ
10代のホームレスが多数
財政悪化→福祉削減→親の責任
1970年代後半 高校進学者がピークに→中退者も増える
アメリカの小学校
「ミニ社会」
アルバイトの意義
学費・生活費を稼ぐ、家計を助ける→消費水準を上げる
子供が金を持つ→しつけが困難に?
日本の大学=アルバイターの供給基地w
筆者の提案
- 教育コストは本人負担
- 学生の仕事を職業に繋げる
- 若者を家庭外で育成する場・時期を設ける
イギリス ギャップイヤー
文科省在外研究員