統一教会

世界基督教統一神霊協会(せかいきりすときょうとういつしんれいきょうかい、英名:The Holy Spirit Association for the Unification of World Christianity)は、韓国発祥のキリスト教新宗教団体(ただし一般のキリスト教会はキリスト教の一教派とは認めていない(#教義の節を参照)。日本では一般に、統一教会(とういつきょうかい)または統一協会(とういつきょうかい)の名前で、韓国では「統一教(トンイルギョ)」の名前で知られる。韓国では1997年4月に、正式名称を「世界平和統一家庭連合」に変更した。

創始者文鮮明は長老派のキリスト教徒であったが[1]、 15歳の時にイエスの使命を受け継いで欲しいという神からの啓示を受けることを契機に新しい真理を悟ったという。文鮮明の思想の特徴は「神と人間は親子の関係である。」という思想である。神はすべての被造物を神の喜びの為の善の対象として創造された、そして、最後に人間を子として祝福して、生育せよ、繁殖せよ、万物を主管せよ(創一・28)と言われた。この三大祝福にしたがって、人間が神の国、即ち、天国をつくって喜ぶとき、神もその子をご覧になって、一層喜ばれることはいうまでもない。文鮮明は、神の創造目的は三大祝福を中心として神の心情と一体となることだと考え、神の国を実現しようとした。しかし、この真理をキリスト教会が受け入れなかったとして、キリスト教の代理として世界基督教統一神霊協会が1954年5月1日韓国ソウルに創設された(現在設立より56年)。世界本部はニューヨーク(かつては韓国のソウル)にあり、世界193か国に支部(協会)がある。

韓国でベストセラーとなった『平和を愛する世界人として−文鮮明自叙伝』の日本語版が2009年10月2日に創芸社により発売された。Amazonの書籍ランキングで1位を獲得したことがあった。


統一教会統一協会)」の教祖(創始者)、文鮮明 は日本統治時代の朝鮮 の農家の次男として生まれた。数え年16歳のときにイエス・キリストから自分が果たせなかった神の目的を果たす使命を託されたと主張している。すべての宗教の中心であるキリスト教徒が自分を再臨のキリスト(メシア)として受け入れれば、7年間で地上天国を完成させる機会が第二次世界大戦後の時期にあったが、当時のキリスト教徒の代表たちが文鮮明を受け入れずにその歴史的な機会を失ったため、キリスト教に代わるものとして設立したのが「統一教会統一協会)」であるとしている。


2006年現在、教団は「世界 190余ヶ国に宣教師を送り、150万名の信者がいる」としている。 過去の年代における信徒数については、(1995年)12月31日現在の文化庁統計によれば、日本の信徒数は47万7000人

韓国には日本から韓国人との祝福(結婚)等で韓国に来た人だけでも5000人、統一教会の歴史は韓国が一番長く、統一教会信者の子女だけでも10万人は下回らない。韓国全体で数十万人にはなると思われる。アメリカにも一万人はいると言われている。

教団の元広報局長であった副島嘉和の 1984年の告発手記[5]によれば、「日本に8000人、米国と韓国にそれぞれ2000人、ヨーロッパ全体で2百数10人」と言われ、浅見定雄の1987年の著書では「多めに見て日本が数万、米国と韓国が2000から5000、ヨーロッパ全体で1000そこそこ」としている[6]。