利幅と取引機会・その7

少し目先を変えて、例えば上記のようなトレンドが明確な局面で、どういう戦略が適当か考えてみる。(2012年2月25日〜4月5日の豪ドル/ドル。利下げ局面で、ある程度下がることは予測できた)

一番強力そうなのは「最初に購入したポジションを最後まで持ってる」ことで、何の捻りもないが値動きの方向が分かれば損はしない。

ただトレンドがあるにせよ、細かい上下を繰り返しながら推移していく場合には、部分的に売買を繰り返した方がいいのではないかと。

並はずれた相場勘があれば、下降トレンドの途中で一時的に買いポジションに転換し、わずかな上昇後によって利益を得て再び売りポジションに戻す、といった離れ業も不可能ではないのかもしれないが、そういう戦略はやや非現実的なので、例によって値動きに応じてポジションを変動させる手法を比較してみる。


最初のポジション数は一定にして、値が下がるごとにポジションを減らすか、そのまま持ち続けるかの選択。

もちろん最終的に大きく下がっているので、基本的に後者が有利なのだが、一時的に値が上がった場合に前者はポジションを増やすことができる。

(あとまぁ結果が分かってる時はナンセンスなのだが、未来の値動きを予測する際は、同じポジションを持ち続けている場合には目標価格の直前で反発して元の価格まで戻ると収益はゼロだが、部分的に決済していればそれなりの収益を得ることができる)

ちなみに期間の初めが大体1.08で、最後が1.03なので、ずっと20000単位持っていれば1000ドルの儲けになる。