スキナーの心理学

スキナーの心理学―応用行動分析学(ABA)の誕生

スキナーの心理学―応用行動分析学(ABA)の誕生


全体的に「スキナーに対する誤解を解く」という主旨。

入門書として適当かどうかは微妙。


行動主義

アメリカ中心

イギリス、アイルランド、ブラジル、メキシコで強い

日本だと慶應、日大、駒沢あたり。

1979年 行動分析学


チョムスキーがワトソンとスキナーを混同したため、不当に低い評価


スキナー

言語行動はS-R反応だけでは説明できない


contingencies 随伴性


心理学の祖 ヴント


徹底的行動主義(radical behaviorism)

ワトソンの方法論的行動主義(methodological behaviorism)と対比。


ワトソンはパブロフ条件付けだけで広範な事象を説明しようとした。

オペラント条件付けは知らなかった?



論理実証主義者というわけではない

行動主義と論理実証主義は同時期に興隆



p.90 重要な規則

(以下、本質的な内容が)


強化は、「行動の生起確率を上げる」のが定義。

必ずしも報酬感を伴わない。

ex. 「インクで書くと文字が残るので、以降文字による記述を頻繁に利用する」


人為的強化子 親が子供にご褒美を与えるとか

必然的強化子(natural reinforcer) 行動の結果常に得られるもの


人為的強化子によって特定の行動を強化しても、その後すぐに失われる場合がある。


分化と般化

弁別刺激をどの程度特殊or一般的に解釈するか


行動形成(shaping)

いきなりレバーを押そうとしても押さないので、まずはレバーへの接近とか、レバー付近での立ち上がりを強化


消去バースト

なかなか報酬が出てこないと、一時的に獲得行動が活発になる


強化のスケジュール

連続強化 押したら出てくる

比率強化 以下の4パターン

固定比率間欠スケジュール(FR) 何回か押すと出てくる

固定時隔スケジュール(FI) 前回の報酬獲得から一定時間後に押すと出てくる

変動比率スケジュール(VR) 何回か押すと出てくるが、何回押して出てくるかは変動

変動時隔スケジュール(VI) 前回の報酬獲得から一定時間後に押すと出てくるが、どのくらいの時間かは変動


強化のスケジュールによって強化と消去に違いが。

FRだと、(何回か押して)強化された後、長めの休止が。


VRだと、連続強化よりも消去が遅い

(FRと比較すると?)