精神分析の名著

精神分析の名著 - フロイトから土居健郎まで (中公新書)

精神分析の名著 - フロイトから土居健郎まで (中公新書)



目次


1.起源

S.フロイト『夢解釈』

S.フロイト『快原理の彼岸』

S.フロイト『文化の中の居心地悪さ』


2.イギリス篇

クライン『児童の精神分析

クライン『羨望と感謝』

A.フロイト『自我と防衛機制

ビオン『再考』

ビオン『セヴン・サーヴァンツ』

バリント『基底欠損』

ウィルニコット『遊ぶことと現実』

メルツァー他『自閉症世界の探求』



3.アメリカ篇

ハルトマン『自我心理学と適応の問題』

エリクソン『幼児期と社会』

マーラー、パイン、バーグマン『乳幼児の心理的誕生』

カーンバーグ『境界諸状態と病的自己愛』

コフート『自己の修復』



4.フランス篇

ラカン『エクリ』

ラカン『サントーム』

ラプランシュ『精神分析における生と死』

ドルト『症例ドミニク』


5.日本篇

土居健郎『「甘え」の構造』





序説


イギリス 対象関係論

アメリカ 自我心理学


国際精神分析協会(IPA)派とラカン



快原理と現実原理


自我欲動と性欲動(欲動論)


性欲動(リビドー)は対象に向かうが、自我欲動は自我を満たす。


ナルシシズムは上記の前提を崩す。

ナルシシズム:自我がリビドーで満たされた状態



心理学水曜会(1902年から)

アドラーらと共に



チューリヒ ブルクヘルツリ精神病院

ブロイラー、ユングアブラハム



国際精神分析協会

初代会長はユング

それまではユダヤ人が中心だったので、それ以外にも広がりを持たせるため?


アドラーユングフロイトの許を離れる


しかし1920年代に発展


1930年代からナチスの影響


ユングナチスに迎合


フロイトは強気な態度でウィーンに残っていたが、1938年に娘が一時ゲシュタポに拘束され、ロンドンに移る決意をする。



クライン

主体の発達は欲動よりも対象によって規定される

フロイトは欲動重視。



アメリカの精神分析


ボストンの精神療法研究グループ

ウィリアム・ジェイムズを中心とする



ナチスによる迫害を逃れて欧州に移住した分析家も多い


アメリカでは基本的に医師でなければ分析家になれない仕組みが1980年代まで続いた


APsaAに登録された分析家候補生のうち、正式に分析家になれたのは1000人に1人


1960年代後半から神経科学、精神薬理学認知科学の発展に伴い徐々に衰退する


DSM-Ⅲは徹底して精神分析を排除した内容に



自我心理学 ハルトマンが先駆








S.フロイト『夢解釈』



S.フロイト『快原理の彼岸』



S.フロイト『文化の中の居心地悪さ』